eospcedpeospcedp

尾張東部
膵がん早期診断
プロジェクト

膵がんを早期診断する意義

膵がんは難治癌の代表であり、いまだ予後不良の疾患です。国立がん研究センターの統計によると5年生存率はわずか8.5%と、がん全体の5年生存率64.1%を大きく下回り、調査対象となったがん種の中で最も低率の成績となっています。予後不良となる大きな要因として、膵がんは早期発見が難しいことが挙げられます。症状が出現した際にはすでに病期が進んでいることが多く、治癒が期待できる唯一の治療法である手術が不能となる場合が多いです。膵がんの予後を改善するには、適切な外科的切除、ならびに化学療法や放射線療法等を組み合わせる集学的治療が必要ですが、まずは手術が可能な段階で発見・診断することが何よりも重要となってきます。

膵がんを早期診断するためには

無症状が多い早期膵がんを発見・診断するためには、膵がんの危険因子を有する方に対して、適切な膵臓精密検査を行うことが重要となってきます。特に早期の小膵がんを発見するためには超音波内視鏡検査(EUS)が大きな役割を担います。しかし一つの病院単独で幅広く膵臓精密検査が必要な高リスクな方を抽出することは困難であり、密接な地域連携が非常に重要となります。

尾張東部・膵がん早期診断プロジェクト

このため愛知医科大学病院・肝胆膵内科では、地元長久手市を含む東名古屋医師会と、瀬戸市と尾張旭市からなる瀬戸旭医師会と連携体制を構築し、膵がん早期診断を目指した地域連携プロジェクトを始動しました。本プロジェクトでは「リスクファクターチェックリスト」によって効率よく膵がん罹患リスクの高い方を抽出し、該当する方に対してCTやMRI、EUSなどの膵臓検査を適切に施行して膵がん早期発見につなげていきます(プロジェクトの運用に関しては下記リーフレットをご参照ください)。異常が見つからなくても各検査所見やリスクの高さに応じて、かかりつけ医療機関と協力してフォローアップを行っていきます。このプロジェクトを通して、尾張東部地域の膵がん治療成績の向上を実現できればと考えています。

プロジェクト参加の方法

  • かかりつけ医より愛知医科大学病院・地域医療連携室(TEL0561-65-0221 FAX0561-65-0225)を通してご予約下さい。愛知医科大学病院ホームページでダウンロード可能な「膵がん早期診断プロジェクト用診療情報提供書(兼)受診依頼票」と「膵がん早期診断プロジェクトリスクファクターチェックリスト」を同封の上、愛知医科大学病院・肝胆膵内科宛にご紹介をお願いいたします。
  • かかりつけ医がない等で当院に直接受診いただく場合には、中央棟1階16番総合受付にて「膵がん早期診断プロジェクト希望」とお伝え下さい。予約外受診の場合は各曜日10時までの受付をお願い申し上げます。なお、紹介状無しで受診いただく場合は、初診時に通常の医療費の他に選定療養費用として7,700円(税込)が必要となりますので、予めご承知おきください。

本プロジェクトには、尾張東部地域以外にご在住の方もご参加頂けます。

その他ご不明点がございましたら、愛知医科大学病院・地域医療連携室 (直通TEL 0561-65-0221)までご連絡ください。

本プロジェクトに関する記事が中日新聞に掲載されました。
詳しくは「膵臓がん早期発見を推進 愛知医科大病院でプロジェクト始動」をご参照下さい。

ページトップへ戻る