教育システム
- 肝胆膵内科で扱う病気は疾患のみでなく、全身を診察(含、鑑別診断)することが必須となります。感染症(ウイルス感染、細菌感染、腸内細菌など)、糖尿病、脂質異常症やメタボリック症候群などの代謝疾患、腫瘍(良性・悪性)、自律神経疾患など幅広く習練でき、より高度で専門的な研究テーマも多彩です。
- 留学経験者が多く、国際的な海外学会の際には単なる海外旅行とは異なった楽しみ方(人生を満喫)を経験することができます。勿論、留学希望者にも積極的に相談に応じる環境がいつでも整っています(現在は、コロナ禍で容易では有りませんが、収束すれば臨機応変に対応します)。
- 日々、RFA、ERCP、EUS、EVL、EIS、肝生検、造影エコーなど多彩な検査治療手技が多数あり、尽きることがありません(日々是丹精)。
- 救急外来でよく遭遇する腹痛は胆嚢炎、膵炎などの疾患も多く、非侵襲的な超音波検査手技を習得することでこれらの疾患が容易に鑑別できるように指導しますので、初期研修・専修医の先生には非常に安心感・自信に繋がるものと思います。
- 最新・最先端の検査や治療、技術に関する研究も行っており、希望者は気軽に学習・参加したりすることが可能です。是非一緒に勉強しましょう。各分野の指導医・専門医が分かり易く、懇切丁寧に納得できるまで教示します。
- 最近では、女性医師も当科のメンバーに所属し、女性医師にも非常に働きやすい職場環境となっていますので、どんどん入局・参加してください。
- 取得可能な専門資格としては、日本消化器病学会専門医・指導医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医、日本肝臓学会専門医・指導医、日本胆道学会指導医、日本膵臓学会指導医、等が挙げられます。
- “肝臓専門医”取得に関して例を挙げると、日本肝臓学会編の「肝臓専門医」研修カリキュラムに準拠した研修を受けることが義務付けられています。評価欄には到達目標が提示され、それに対する到達度(自己評価・指導医評価)を記載します。評価度は何れも3段階(1〜3)となっており、該当項目をチェックして表示することになっています。当科の卓越した指導医の下に研修すれば、このカリキュラムの到達項目を網羅的に習得可能と考えています。現時点では平成24年改訂版に準拠しておりますが、学会側でも改訂中ですので、日本肝臓学会のHPを随時参照・参考にしてください。
- 最近の肝臓学会E-Newsにも掲載されておりますが、“サブスペシャリティ領域の在り方”に関する議論に対する本学会の立場が大変分かり易く、理解できるかと思いますので、参照・参考にしてください。
(http://www.jsh.or.jp/news/archives/212) - また、肝臓専門医;「研修プログラム整備基準(Ver3)」に関しても良く纏まっており、今後、肝臓専門医を目指す先生方にとって、大変役立つ基準と思われますので、参照・参考にしてください。
(http://www.jsh.or.jp/news/archives/70)
研修医・専修医の研修内容の概略
基本的に午前中は超音波検査や内視鏡検査、透視検査の枠に入り、上級医とともにトレーニングを行います。病棟では各グループで診療チームの一人として医療面接や検査、点滴、内服オーダー、I.Cなどに携わります。
1年目の研修医の先生方は1ヶ月で肝胆膵内科の一般診察・診療を習得し、2年目の段階でさらに専門性の高い手技、高度な診療技術の習得を目指します。また医局会での勉強会や各部門別の症例検討会(カンファレンス)、内科・外科・放射線科合同カンファレンスなどを介してより多くの症例を経験し、EBMに基づいた診療技術の獲得を目指します。専修医の先生方は、全国的にも著名な指導医・専門医の指導を直接受けることが可能な点も当科の特徴(魅力)と思われます。レベルの高いマンツーマン方式(屋根瓦方式)の肝胆膵内科の研修がまさに当科において実践されております。是非ともご入局・ご参加ください。