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診療案内

胆膵グループ

胆膵グループ

愛知医科大学肝胆膵内科・胆膵グループは現在4名で構成されています。胆管、胆嚢、膵臓、十二指腸乳頭に生じる疾患を対象に診療を行っています。当院は大学病院でありながら、市中病院としての機能も果たしており、胆膵領域においてもcommon diseaseから稀な疾患まで幅広く対応しています。特に当院は救急医療に力を入れていることから、救急疾患として来院される胆膵疾患患者さんは非常に多く、全国的にも有数のhigh volume centerとなっています。その中でも当グループの特色として、「膵胆道疾患の内視鏡的診断・治療」と「膵胆道悪性腫瘍(膵がん、胆管がん、胆嚢がん等)診療」に強みをもっています。また同時に大学病院として「教育」と「研究」にも力をいれています。

胆膵内視鏡検査・治療

胆膵内視鏡検査表膵胆道疾患は胆管炎、胆管結石、胆嚢炎、胆石症、閉塞性黄疸、胆管狭窄、膵管狭窄、膵石症、膵炎、膵嚢胞、被包化膵壊死、胆管腫瘍、胆嚢腫瘍、膵腫瘍、十二指腸乳頭腫瘍など非常に多岐に渡りますが、多くの場合は内視鏡的な診断・治療が中心となります。当グループでは超音波内視鏡(EUS)や内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)関連手技を中心に、出来る限り患者さんの負担が少ない低侵襲な診断・治療を心がけています。
また一般的なEUS・ERCP関連手技だけでなく、術後再建腸管例におけるバルーン小腸内視鏡下ERCPや、除去困難な胆道結石例に対する経口胆道鏡を用いた電気水圧衝撃波結石破砕、十二指腸狭窄などアプローチ困難例に対するEUS下胆道ドレナージ等も、積極的に行っています。これら特殊な技術・設備が必要な手技の経験も豊富であり、最近では遠方の施設からも多くの御紹介を頂き、胆膵内視鏡件数は顕著に増加しています。
膵臓や胆管、胆嚢といった臓器は体の奥まった位置にあり、内視鏡的な処置には専門性の高い技術と専用の機材が必要ですが、当院では胆膵内視鏡手技に必要な様々な内視鏡や処置具を常備しています。またグループの医師は日々トレーニングと技術力の向上に努め、常に最先端の治療が安全に提供できるように心がけています。

膵胆道悪性腫瘍(膵がん、胆管がん、胆嚢がん等)診療

膵がんや胆道がんは難治がんの代表であり、診断や治療が難しい領域です。これらの疾患に対しては内視鏡的な診断・治療に加えて、外科的切除、化学療法、放射線療法、緩和医療など幅広い知識が要求されます。診療にあたっては一人の医師あるいは一つの診療科で完結することは困難であり、関連診療科の連携が極めて重要です。当院の膵胆道悪性腫瘍診療においては、当グループと消化器外科・肝胆膵グループを中心に日常的に連携をとっており、治療方針に関わらず出来る限りスムースに、患者さんをお待たせすることなく適切な診療を行えるように心がけています。また看護師や薬剤師をはじめとする多くの他職種とも密に連携をとり、質の高いチーム医療を速やかに提供できるように努めています。
我々のグループは、これら悪性腫瘍の発見と診断を行うと共に、外科的切除例における術前術後の補助化学療法も担当しています。また切除不能・再発例においては化学療法を中心とした抗腫瘍療法を行い、近年ではがんゲノム医療にも積極的に取り組んでいます。常に最新のエビデンスに基づいた医療が提供できるよう日々研鑽に励んでいますが、一方でエビデンスやガイドラインなどに捕らわれすぎることなく、十分にお話を伺いながら、ひとりひとりの患者さんにとって最も適切な方針を決定できるように心がけています。

教育について

教育は大学医学部に課せられた大きな使命です。膵胆道は「消化器領域」の一分野であり、まずは「消化器内科医」として、消化管内科や肝臓グループとも連携の基、上部消化管、下部消化管、肝臓、膵胆道のいずれにおいても一般診療が担えるようにサポートしていきます。当グループとしてはその上で、スペシャリティとしての膵胆道疾患診療、専門的臨床知識や内視鏡技術の他、患者さんへの説明の仕方や内視鏡処置前後の管理など、様々なスキルを習得できるようにサポートしていきます。
当グループでは、若手医師がカンファレンスの準備やサマリーなどの雑用のみに追われ、内視鏡など実際の診療に携われないということはありません。必ず上級医の指導のもと、患者さんを第一に考え、安全性に配慮した上で、若手医師も主体的に治療方針を考え内視鏡も含めた実際の診療を行っていきます。当院は大学病院と市中病院の要素を兼ね備え、また症例数も非常に豊富であり、最先端の医療から一般的な疾患まで偏り無く経験することが可能です。またこれら最先端の医療に伴った研究活動にも従事することができ、地方、全国、海外学会での発表や、論文執筆もサポートしていきます。
グループの雰囲気はさながら「家族」であり、時に上級医の叱咤激励はありますが、皆で助け合って日々の診療を行っています。膵胆道疾患診療に興味のある若手医師の方、是非一緒に働きませんか。いつでも見学、御連絡をお待ちしております。

研究について

大学病院として、地域、全国、そして世界の医療・医学の発展への貢献も非常に大事な取り組みと考えています。特に我々は胆膵内視鏡診療と膵胆道がん診療に豊富な経験を持つことから、その経験を活かした研究を主に行っています。既存の治療法の改良から、より低侵襲かつ有効な新しい内視鏡治療の開発まで、様々な研究を行っています。またex vivo、in vivoレベルでの膵がん、胆道がんに対する新規治療法の開発も行っており、膵がん、胆道がんの生命予後向上を目指した研究を続けています。研究内容については業績のページをご参照ください。

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